毎年大阪で行われている音楽イベント、Nutty King Callに行きました。

今年は大阪を拠点に活動するバンドが集まる、DJありのスカイベントとなりました。
主催の方がレピッシュのファンだそうで、MAGUMIさんは２回DJを回し、ステージでもレピッシュの曲を4曲歌うという、ファンにはとても嬉しいプログラムでした。

1回目のMAGUMIさんのDJは1時間。その間にロック、スカ、ダンスから邦楽まで、色々なジャンルの曲をかけてくれました。まるでジャンルレスでミクスチャーなレピッシュの音楽のようです。

DJのいるイベントに行くのが久しぶりだった私は、やはり音楽っていいな、ロックな選曲のDJ好きだなと思いながらガンガン踊ってました。

印象的だったのはRCサクセションの「いい事ばかりはありゃしない」がかかったときです。名曲ですね。しんみりと心にしみました。

vonsignというレゲエバンドのゆったりと気持ちのいいライブアクトを30分はさんで、MAGUMIさんの2回目のDJがはじまりました。

1曲目はKINKSの「You Really Got Me」、2曲目はYMOの「ライディーン」！！！色々なジャンルの音楽が繰り出された1回目とは打って変わって、2回目のDJは最初の2曲の勢いのまま、20分間ずっとアッパーな曲が続きました。私のテンションもあがりっぱなしでした。

そしてBAGDAD RIDDIM SECTIONのパワフルなライブ演奏を30分ほど挟んで、いよいよMAGUMIさんがステージにあがりました。2回のDJに続いてまたもやMAGUMIさんの出番です。このようなイベントはなかなかないんじゃないでしょうか。少なくとも私は初めてです。

ここからはBAGDAD RIDDIM SECTIONの演奏をバックにレピッシュのカバーが始まりました。

1曲目はRINJINです。比較的原曲に近いアレンジだったと思います。RINJINのホーンアレンジはキャッチーでいつ聞いてもいいですね。MAGUMIさんはDJセットが大荷物すぎて、楽器を持って来れなかったそうです。次回があったらトランペットも持って来てくださいね！

2曲目は「ハーメルン」でした。2曲目からは、BAGDAD RIDDIM SECTIONによるアレンジが加えられていました。ウインドチャイムというのでしょうか。ドラムの横に、長さが短くなっていく銀色の金属棒が何本も並んでいて、「笛ならふけるよ」のあとにシャララララと鳴らします。力強く美しいハーメルンとなりました。

3曲目は「ワダツミの木」です。こちらは後半でテンポが速くなりました。いつもならいろんな思いがこみ上げて感傷的になることが多いこの曲も、今までに聞いたことのない、これまた力強いワダツミとなりました。

さて、この日もMAGUMIさんは「舌」好調で、ニコニコとご機嫌の表情で曲間にいろんなことを話してくれました。
覚えているのは、大阪は外人が多いこと、後で歌わないといけないのでDJのときにセーブしないといけなかったこと、バックのバンド名を覚えていないこと、そのBAGDAD RIDDIM SECTIONのライブが攻撃的でなかなかよかったこと、昔はレピッシュの後ろにも前にもスカバンドはいなかったことなどを話してくれました。
MAGUMIさんはいつも通りだったのですが、メンバーが普段とは違うので都度大爆笑が起こるステージに新鮮な何かを感じました。

そして「レピッシュは軽トラを担いでいたみたいに言われるけど担いでないから！」というMCをはさんで、ラストの「パヤパヤ」が始まりました。パヤパヤは、それこそ今まで何回も繰り返し聞いた曲なので、曲の展開から一つ一つの楽器の音まで体にしみついているのですが、ここでもバンドによるアレンジが施されていて、イントロから、もう何の曲かわからなくなっているくらいになっていました。でもそれがよくって、結局演奏中ずっと耳をすませ、どう展開するのだろうと集中することになり、改めてパヤパヤの曲のおもしろさを再認識したのでした。そして間奏ではファンもそうでない人もみんなでジャンプ・ジャンプ・ジャンプのジャンプ大会。すごく楽しかったです！

この1日だけのために、こんな風に自分たちなりの解釈でアレンジを考えてくれて練習もしてくれたであろうBAGDAD RIDDIM SECTIONには大感謝です。音楽への愛を感じました。

そして、このすばらしいイベントをオーガナイズしてくださった主催者の方と、このようなローカルなイベントに参加してくださったMAGUMIさんにも感謝したいです。ありがとうございました。

たくさんの音楽を楽しめた本当によい夜でした。

MAGUMIさん、また来てくださいね。

（兵庫県 N）